朝ドラ「トト姉ちゃん」での戦争描写

 新しい年に入っても,SNS上では依然として年末の紅白歌合戦キノコ雲問題を引きずっているようです。戦後80年という節目の年に,特集番組や数多くのドラマ(再放送を含む)が放送されました。その後,いくつかの意識調査やその分析結果などに目を通すと,「国民の声」という言葉が頻繁に使われている一方で,NHKや民間メディアの論調と,国民の多くの人々が抱いている感覚にはずれがあることが気にかかりました。また,NHKが国民の意見を聞く気持ちがまったくないことも明らかになりました。

 戦時中を描いた多くのドラマには,思想的に偏った視点で描かれていると感じられるものがあります。また,広島や沖縄では,戦後に教育や労働運動の分野へ,特定の思想を持つ団体が入り込み,結果として過度に政治化されてきたこともあるようです。その影響により,純粋に「戦争のない平和な暮らしを願う人々」にまで負担や混乱が及んでいる事例も見受けられます。
 例えば沖縄では,「独立」などを主張する一部(沖縄方言を話せない人々)のデモ活動が行われていますが,こうした動きは多くの県民の総意を無視し,また地域の実情や住民の多様な意見を尊重していません。特定の思想を一方的に押し付けるような手法は、民主主義国家とは言い難いのです。

暮らしの手帖

 戦後80年目の12月16日,『とと姉ちゃん』が最終回を迎えました。高畑充希さん主演で10年前に放送されたドラマなのに,毎回楽しみに見ていたので名残惜しいでした。

 私の実家には,かつて父が集めていた古書が数多くありました。古い本をなかなか捨てられない性分だったこともあり,本棚が一部屋を全てを占領していた時期もありました。転勤族であったため,引っ越しを重ねるうちに少しずつ蔵書を処分するようになりましたが,その中に雑誌『暮しの手帖』も含まれていました。本を見ることはなかったのですが,独特な表紙が印象に残っていました。

 今回,ドラマ『とと姉ちゃん』を改めてみて,『暮しの手帖』を創刊した大橋鎭子さんをはじめ当時の世代の人たちが戦後の荒廃した中で力強く生き抜いていたことを見ることができました。

 『暮しの手帖』の裏表紙には,編集長・花森安治氏による巻頭言が掲載されています。「もう二度と戦争を起こさないために,一人一人の暮らしを大切にする世の中にしたい」という理念のもと,昭和23年(1948年),花森氏を編集長として迎え『暮しの手帖』を創刊しました。その思いは,今もなお,多くの読者の心に響いているように感じます。

花山さんはなぜ広島に?

 ドラマ終盤で編集長が広島へ行き,庶民の戦争体験について取材してきた場面が描かれていました。しかし,今さら蒸し返してほしくないなどと言われ,思ったほど取材が出来なかったのです。

 広島での取材は,原爆投下後の一面焼野が原とその後の困難な時代を生き抜いた名もなき市井の人々の日常にこそ,戦争の本質が宿っていると感じたからでした。その庶民の声を集めてこそ,後世に伝えるべき「戦争の真実の記録」になるのだと花山編集長が熱く語っていました。そしてトト姉ちゃんの「読者の方の声を募集してみましょう」が,昭和30年の「戦争中の暮しの記録」の発刊につながっていきます。

花山編集長のセリフ

・『とと姉ちゃん』より

「あの戦争は,我々庶民の暮らしをめちゃくちゃにした。戦争中の人々の暮らしの記録を記事にしたい。名もなき市井(しせい)「そこに住む一般庶民」の人々が,どのようなものを食べ,どのような服を着て,どのような思いで暮らしていたのか,その生活の記録を残したいのだ。」

 戦時下で多くの一般庶民は,ただ黙々と歯を食いしばりながら日々を生きていました。そのような人たちが,「何を食べ」,「どんな服を着て」,どのような思いで暮らしていたのか生活の記録を残したいとの強い思いがあったのです。

「人々の暮らしには,かけがえのない日常があり,守るべき幸せがあったのだ。もし一人一人が自分の暮らしをもっと大切にし,その豊かな生活や家族との時間を守り続けることができていたなら,戦争そのものを防ぐ力になっていたのではとの思いが今でも離れないのだ。だからこそ,戦争を語るとき,「庶民の暮らし」という視点を忘れてはならないのだ。」

 多くの一般庶民の暮らしこそが,歴史の根を支えており,生の声を拾い上げ,そのままの状態で記録として後世に伝えていくことが,戦争を繰り返さないための一歩になると戦争の本質を端的に表したセリフだと思います。

その時,常子が「あなたの暮らしで戦時中の暮らしについて書いてくださいと読者の方に募集してみてはいかがでしょうか。」と提案します。

 本当に質の高い記事になるのか,読者を信じてみませんかと言い切る。戦後の人たちは多くを語ることがありませんでした。それは,いきなり戦争から解き放たれ何もない暮らしから必死に生き抜いてきて「何が幸せ」か「どんな暮らしを求めている」のか分からなかったからなのでしよう。

 これまでのオールドメディアによる偏った論調だけでなく,SNSなどを通じて国民一人一人の生の声や多様な考え方,事実に触れられるようになったことは,非常に意義深いことだったと思います。その結果,自ら考え,意見を持つ人たちが増えてきたことは民主主義国家として歓迎すべきことです。戦後八十年を経た今,日本の置かれている立場や世界情勢を踏まえながら,国の行く末について国民自身が主体的に考える姿勢が,これまで以上に重要になってきていると感じます。

年頭にあたっての「知らんけど…決意表明」

 突然ですが,念頭にあたって一言,初夢「決意表明」を申し上げます。

(1) 日本が真に民主主義国家として成熟するためには,段階的かつ大胆な制度改革が不可欠です。まず,肥大化したNHKを抜本的に再編することです。国民の知る権利に直結する国内外の報道部門と教育テレビに機能を最小限に限定し公共放送とし残すと共に,正社員は日本人「特に中国人は国防動員法があり機密事項が漏れる」のみで組織します。それ以外は民放と同等の事業形態(コマーシャル収入)へ移行させます。天気予報(地震報道含む)は気象庁に,その他の経済・文化面等々…は,関係省庁に移管させ給与を含め公務員の身分にさせます。
(2) 次に,記者クラブを廃止し,報道の健全な競争を確立するため,電波オークションを取り入れ,条件を満たせば放送事業に参入できます。そしてお互いが競い合うことで放送内容の質を高めると共に「表現の自由」を通して,多様な様々な意見を保障します。
 電波の自由化は国民の知る権利の重要な要素になり,既得権益にしがみつく勢力(官僚・議員・報道機関)から国民の財産と幸せを守るための抜本的な見直しと改革を断行します。
※ これは憲法改正を要する問題ではなく,国会議員の総意によって決定可能な改革であり,これを第一弾と位置づけます。政治家や官僚,オールドメディアが既得権益を手放すはずもなく絶対反対するでしょうが,最終的に判断するのは国民一人一人の強い意志なのです。
 やがてその声は議員に届き,国会を動かす勢力になるのです。「選挙にいきましょう。数十年かかるかもしれませんが,日本の未来を取り戻しましょう。

※ 最近,若者が国会中継を見るようになったり,SNS等で政治に関心を示したりする現象が起こっているのは何故なのでしょうか。14万筆もの国民の声に耳を傾けようとすらしない人たちから,日本の未来を取り戻すにはどうしたらよいのでしょうか。

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