燃ゆる感動かごしま国体【R5】10月4号

 定年後夫婦で健康つくりのため,登山とグランドゴルフを始めた。県内のコースも一通り回ったが,樋脇グラウンド・ゴルフ場が一番好きで定期的に利用させていただいている。天然芝のグラウンド・ゴルフ場で管理が行き届いており,南九州で一番本格的なコースであろう。今回,隣のグランドが国体のホッケー会場であったので,初めてホッケーの試合を見ることができた。

・太陽国体(鹿児島県)より「優勝した樋脇高校」 

  

 51年前の太陽国体の応援にも行ったので,私にとって鹿児島県開催の二回目の国体である。会場の樋脇町と言えばやはり「ホッケーの町」である。太陽国体のホッケーで本県は総合優勝を果たし,その原動力の樋脇高校のみならず,ママさんチームなど町ぐるみの取り組みで全国にその名を轟かせている。それ故本県においてホッケーの会場地としては,ここ以外考えられないのである。

 今回の国体では,少年女子の優勝戦を参観できた。福井県の初戦の相手は,鹿児島チームで8-0で完勝。二回戦は岐阜県で1-0で勝利。準決勝戦は京都で2-0。決勝が大分で7-0と全試合無失点の試合で完全優勝であった。試合後,監督やキャプテンなどの胴上げのシーンが感動的で,帰り道での挨拶も爽やかで大変好印象なチームであった。

・競技と一体となった応援団 

 ホッケーのルールなど細かなことは知らなかったが,ボールの動きを見抜く細かなパスワークやスピード感のあるディフェンスの強さは流石であった。福井県のホッケーについてネットで調べると,同県の越前町はホッケーが盛んな町であるとのこと。県や町のホッケー場があり,多くの全国大会や強化合宿など開催され、子どもから大人まで全国大会でトップクラスの成績をおさめていることを知った。

 樋脇町と類似するところも多く,越前町が昭和43年の福井国体でホッケー競技の開催地になったことがきっかけだそうだ。やはり樋脇町の如く,「ホッケーによるまちづくり」を目指して強くなって行ったところが共通している。県や市も総合体育館やサッカー場の建設など集客の見込める所に予算をかけることは当然であるが,ホッケーという余り人気があるとは言えないものに予算を付けた大英断である。一番大事なことは,その後そこに住む人たちがどのように活用して,「町つくり・人つくり」に生かしていくことが出来るかであろう。そういう意味からすると両町も先見性があった成功例と言える。

・小さな町の大きな誇り~樋脇のホッケー

太陽国体の時,樋脇町はわずか8700人の小さな町であった。しかし,小・中学生やママさんたちがスティックを持つなど「ホッケーの町」の異名がついた。選手たちも期待に応え,なかでも高校男子の樋脇イレブンは,よく戦った。決勝でライバルの岐阜西工と3-1で完勝し,2度目の全国一をものにした。一般女子も3位入賞し総合優勝に輝いた。~「太陽国体(鹿児島県)」より~

・天皇陛下の来鹿のお迎え風景

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