狭野(さの)神社

 略記によると,戦前は宮崎神宮の別宮とされ,祭神は神武天皇とその妻吾平津姫を含む6柱の神々です。近くには神武天皇の誕生地とされる場所があり,かつてはそこに社殿があったそうです。しかし,霧島山の噴火によって炎上し,1610年に現在の場所に遷座されました。その際,島津氏により社殿の改築や社領の寄進などが行われています。

 紀元元年(紀元前660年)の2月11日(現在の建国記念日),神武天皇は日向国から大和国へ入り,橿原宮で即位したとされます。狭野神社は霧島六社権現の一つであり,神武天皇の幼名である狭野尊(さののみこと)に由来して,この地が彼の誕生地と伝えられています。

皇子原神社

 皇子原神社(狭野神社の末社)

・ 産婆石の近くには神武天皇の母・玉依姫が出産した産屋の跡があったと伝えられています。

・ 参道の石段の中段にある腰掛石は,日本建国の礎を固めた場所として伝わっています。この神社を中心に6基の古墳群があり,天孫降臨の聖蹟としてその存在が根拠とされています。

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