・ 10月に入り,高隈山の峰越林道でアサギマダラが乱舞していた。長距離を移動することで知られ,秋に南下し春に北上するそうなのでもうすぐ南西諸島(鹿児島・沖縄の離島)に旅立つのだろうか。アサギマダラは,つる性の多年草「キジョラン」に卵を産み付け,幼虫はその葉を食べ蛹になるとのこと,近くを探したが見つからなかった。
・アサギマダラ
・野菊
・林道のつわぶきの花(二種類)
・ かからん団子の葉に幼虫が食べた痕がたくさん見られたが,見間違いであったか。キク科のアザミなどの蜜を吸うようだが,ここ高隈山の林道ではつわぶきの花や白い野菊の蜜を吸っていた。
種子島に勤務していた頃,学校の近くでツマベニチョウとアサギマダラをよく見かけた。ツマベニチョウは,すばしっこくあっと言う間に遠くまで飛び去って行く警戒心が強い蝶だ。反対にアサギマダラは人懐っこく人の近くを飛び回りながら一緒に後を付いて来るようだった。本当は縄張りに入った人間を攻撃していたのかもしれないが…。それはともかく,子どもと散歩中に出会うと私が蝶(アサギマダラ)の役になって子どもと会話を楽しんだものだ。
・ツマベニチョウ(褄紅蝶)
山岳地名「妻岳」とは
・ 登山ガイドによると,高隈山系の妻岳は昔スマン岳(須磨嶽)と呼ばれていたそうである。方言で「角」「隅」のことを「スマ」と呼び、発音では「スマン」になるとのこと。
地形的に鹿屋・垂水の中心部から見ると,隅(スミ)に位置することに由来し,その麓の峠がスマン峠であるそうだ。ツマベニチョウ(褄紅蝶)の名の由来も「羽の先(褄・端)が鮮やかなオレンジ色(紅)」をしておりその名の由来になっている。妻岳も褄岳の由来も併記しておくべきではないか。
七岳から大箆柄岳,スマン峠,妻岳,鳴之尾牧場,花里町,花岡町のラインが鹿屋市と垂水市の境に当たる。確かに花岡町などの花のつく地名には「端(はな)」の佳名として充てられたもので,元々「端っこ」の意味になる。妻岳は薩摩半島からもよく目立つ山である。鹿屋市や垂水市からも眺望でき,あの山が市の境だと認識できる。妻(端)の山岳名は,正に「地名冥利」につきるのである。
※ 赤の点線が垂水市との境になる。この稜線は遠くからもよく見える。
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