奉安殿とは,戦前から戦時中にかけて,天皇・皇后両陛下の御真影(写真)と教育勅語を納めていた建物です。建国記念日などの祝賀式典の際には,講堂に移され、職員,生徒全員で御真影に対する最敬礼と校長による教育勅語の奉読が行われていました。また,登下校時などに近くを通過する際にも、服装を正してから最敬礼するように定められていました。戦後,殆どの奉安殿は廃止となり解体されましたが,徳之島の鹿浦小学校の奉安殿は昭和13年に学校や地域住民の共同作業によって建設され,当時の姿を保っています。
・かつて勤務していた学校に保管されていた教育勅語
・ 学校裏の奉安殿(米軍戦闘機の銃撃跡)
奉安殿は昭和の初めごろ各学校に建造されていましたが,終戦とともに取り壊されました。奄美地区には他にも数カ所残っているようです。喜界町(旧坂嶺小)や瀬戸内町(古仁屋小, 薩川小,須子茂小,旧木慈小, 池地小中, 節子小中)などです。