松ちゃん

歴史・自然(137)

村の行事と「村八分」

かつて学校でいじめが起きた際,「〇〇さんは,学級の中で村八分にあっているのでは?」と表現されることがありました。この「村八分」という言葉は,中世からすでに使われていたようです。 村全体で特定の個人や家族を仲間外れにすることです。これは,村の...
旅行(7)

七里の渡しと「焼はまぐり」

桑名でどうしても訪れたかったのが,歌川広重の『東海道五拾三次之内 桑名 七里の渡口』で有名な港の跡でした。広重の絵を見ながら4月初旬に訪ねたのですが,現在は堤防が築かれており,そこが本当に渡口であるという確信が持てませんでした。ところが先日...
想い出(36)

お爺ちゃんの思い出NO3「外トイレ」

子どもの頃,お爺ちゃんの家に行くたびに,一つだけどうしても好きになれないことが便所でした。戦後建てられた農家以外の住宅は,家の中にトイレがあるのが一般的になっていました。しかし,農家の多くは,畑のたい肥として利用していたので,家の外に便所が...
学校教育(9)

「ぼくの木・わたしの木」

これまで勤務した学校の校庭には,楠(くすのき),フェニックス,コマユミ,もみの木など,たくさんの樹木がありました。その中の樹木に「ぼくの木・わたしの木」と書かれた樹木札が下がっている学校がありました。これは,卒業生が入学したときに,それぞれ...
想い出(36)

タバコの思い出

勤務中に胸が苦しくなったことをきっかけに,たばこをやめてから25年近くになります。ヘビースモーカーではありませんでしたが,学生時代からたばこを吸っていました。教員時代も,禁煙してはまた吸うということを繰り返していました。 学生時代の私の友人...
歴史・自然(137)

災害について思うこと

災害に備える伝え方を 前号の「宝暦治水」の回では,困難な治水工事に立ち向かった薩摩義士たちの美談だけに収めるのではなく,奄美に課された黒砂糖生産の過酷な実態,いわゆる「黒砂糖地獄」にも触れていただきたいと申し上げました。 それは,災害対策に...
歴史・自然(137)

宝暦治水の薩摩義士の墓所

曹洞宗寺院 海蔵寺 三重県桑名市北寺町に曹洞宗のお寺,法性山海蔵寺があります。ここには宝暦治水工事で亡くなった薩摩藩家老・平田靭負をはじめとする薩摩義士の墓が21基あり,桑名市の指定史跡となっています。 薩摩藩には禅宗の信者が多く,宝暦治水...
歴史・自然(137)

薩摩による宝暦治水工事

・宝暦治水工事範囲地図(木曽川・長良川・揖斐川) 今回の桑名市訪問では,近くにある薩摩藩による宝暦治水工事の史跡を訪れることができました。この宝暦治水をきっかけに,岐阜県と鹿児島県は昭和46年度から青少年の相互交流や教職員の派遣を通じて50...
想い出(36)

初めての冒険の思い出

頼母子講とは お伊勢講のほかにも,県内の市町村単位で多くの講の組織があったようです。その一つが「頼母子講(たのもしこう)」です。頼母子とは,中世の寺院で宗教活動を行う組織として始まりました。活動に必要な資金を調達するために,少しずつお金を出...
旅行(7)

40年振りのお伊勢参り

新採の年,担任していた二人の子どもたちの日記に「お伊勢講で旅行に行きました」と書かれていました。そこには隣近所で「講」を組んで,お祭りをしたり,数年に一度みんなで旅行に出かけたりしたというものでした。当時の私は「お伊勢講」についての知識がな...