想い出(32)

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新採時代の怖い話 

新採時代の残業時間  新採用時代,私は平均して夜10時頃まで学校に残り仕事をしていました。そのため,地元の先輩教師から「夜遅くまで電気がついているけど,何をしているの?」と尋ねられることがよくありました。若い頃は基本的な知識不足でとにかく要...
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JBLのスピーカーで聴いた『日曜喫茶室』

昭和50年代の学生時代,アルバイトをして中古のサンスイのプリメインアンプとJBLのスピーカーを購入して以来,毎週日曜日の昼にNHK-FMで放送されていた,はかま満緒の「日曜喫茶室」を楽しみに聴いていました。アパートの部屋でコーヒー豆を自分で...
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新任時代の教育長の思い出

教育長の指導講和 初任の頃,町の教育長の指導講和の中で「教員は、いわば名刺を持たない営業マンのような存在です。先生方が地域の人たちを知らなくても,地域の人たちは皆さんのことをよく知っています。通常,営業マンはまず自分の存在を知ってもらうこと...
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旅の思い出「法隆寺」

正岡子規が主人公の一人として登場する司馬遼太郎作の歴史小説『坂の上の雲』が,テレビで再放送されています。その冒頭の「登っていく坂の上の青い天に,もし一朶の白い雲がかがやいているとしたら,それのみを見つめて坂を登っていくであろう」という有名な...
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高隈山で出会った若者たち(その2)

3年前,初めて高隈山系の御岳を登ったときのことです。山頂で,福岡県から来た若い女性登山者と出会いました。彼女が向いの大箆柄岳の写真を撮っていたので,「撮りましょうか」と声をかけると,笑顔で応じてくれました。私たちは老夫婦で弁当を広げ食事をと...
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高隈山で出会った若者たち(その1)

登山をしていると,多くの人と出会い,交流する機会があります。大自然の中で体を動かし,頂上での美しい景色を眺める達成感は特別なもので,心に深く刻まれる時間です。さらに,出会いを通じて他者の人生に触れることで,自分自身や夫婦としての生き方を見つ...
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M子さんの話〖25年11/4号〗

前回「親友K君の想い出」で,転校で不安なわたしに優しくしてくれたK君の話をしましたが,今回はM子さんの話です。 M子さんは積極的に話すタイプではなく,どちらかといえば物静かな女の子でしたが,時折大きな声で笑ったり,面白いことを言ったりする一...
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親友K君の想い出〖25年11/3号〗

小学校4年生のとき,私は鹿児島市の小学校に転校しました。それまで通っていた地方の学校は「い組」「ろ組」「は組」の3クラスしかなかったのですが,新しい学校は7クラスもあり,児童数は以前の3倍以上の大きさでした。そのため,最初はとても緊張してい...
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北原白秋「この道」

一度は行ってみたかった柳川の北原白秋記念館を訪れました。北原白秋といえば,『あめふり』や『からたちの花』など,誰もが一度は耳にしたことのある数々の作品を残している詩人であり童謡作家です。その中でも私が一番好きな童謡が『この道』です。 音楽で...
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子どもの頃の想い出「川で溺れたこと」

小学校1年生の夏休み,近所の川で遊んでいた時の話です。いつも遊んでいたその川には,小さな取水ダムがあり,上の段の深さは2メートルほどだったと記憶しています。川岸から3~4メートルほど離れた水中に2畳ほどの岩場があり,そこまでは無呼吸で泳ぐこ...