歴史・自然(106)

旅行(5)

40年振りのお伊勢参り

新採の年,担任していた二人の子どもたちの日記に「お伊勢講で旅行に行きました」と書かれていました。そこには隣近所で「講」を組んで,お祭りをしたり,数年に一度みんなで旅行に出かけたりしたというものでした。当時の私は「お伊勢講」についての知識がな...
旅行(5)

熱田神宮を訪れて

初めて熱田神宮を訪れました。鳥居をくぐった瞬間,静かな空気に包まれて,一歩一歩が歴史の中に足を踏み入れていくような感覚になりました。伊勢神宮や出雲大社にも通じる,どこか神聖で厳かな雰囲気が漂っています。ここには,三種の神器のひとつ「草薙剣」...
旅行(5)

源頼朝生誕の地(名古屋市熱田)

Ⅰ 熱田神宮を訪ねて 大阪や京都,東京にはよく足を運びますが,その中間点にある名古屋にはなかなか訪れる機会がなく,今回が初めての訪問となりました。名古屋といえば,私にとってはやはり名古屋城と熱田神宮が真っ先に思い浮かぶ名所で,今回の旅でよう...
歴史・自然(106)

戦前の終身(道徳)について

数年前,福岡市の古本屋で,「高等小學終身書」という明治37年度の終身読本を手にしました。数ページに渡り当時の教員の鉛筆書きのコメントが残っており,道徳教育の変遷を知る貴重な資料であり購入しました。明治期から大正期にかけて道徳教育は大きな転換...
歴史・自然(106)

城山を築城した上山氏

ドン広場とは 城山は,標高107メートルの中世の山城で,土塁や空堀などの遺構が今でも残っています。桜島を真正面に望む展望所は,鹿児島市街地を一望できる絶景地として市内でも屈指の名所になっています。この地は鎌倉時代後期,豊後国の上山(うえやま...
歴史・自然(106)

城山遊歩道の猫と山鳩

猫と山鳩 城山遊歩道をいつもの様にウォーキングしているとき,じっと何かを見つめている野良猫に出会いました。その猫は,私が近づいて背中を触っても動かないのです。気になって猫の視線の先を見ると,なんと山鳩が地面で砂浴びをしていたのです。どうやら...
歴史・自然(106)

のらくろと特攻隊員

万世特攻基地 久しぶりに万世特攻平和祈念館に行ってきました。入館するとまず目に入ってくるのが,この有名な「犬と戯れる隊員たち」の写真です。 特攻隊員たちが迷い犬と過ごす最後のひとときを捉えた一枚の写真。この写真に映る,ちっぽけな楽しみから溢...
歴史・自然(106)

中央駅近くにあった「原羅営・武岡城・谷峰城・茶臼城」跡

鹿児島の歴史において,戦が多かった時代の一つが南北朝時代でした。この時期には多くの城や砦が築かれましたが,現在では破却され,その多くが知る人も少なく忘れられています。南北朝時代の城跡 前回,八田友紀で「桃が岡(谷峰城)」について触れ,鎌倉時...
歴史・自然(106)

常盤町出身の歌人・八田知紀

幕末の国学者・歌人 前回,「敦子の刀」の税所敦子につい投稿しましたが,今回の八田友紀は敦子の歌の師匠だけでなく,税所敦子を作った恩人とも言えるのです。 鹿児島市常盤町出身の八田知紀(1799~1873)は,幕末に活躍した国学者,歌人,薩摩藩...
歴史・自然(106)

税所敦子について(その二)

敦子の刀自について 「マンガ日本昔ばなし」などで,村の危機などを救った亡き高齢者に敬称を付けて「〇〇翁(おきな)」と呼んでいましたが,その女性版の高齢者が「刀自(トジ)」に当たります。その地域の方が敬愛の気持ちを込めて呼ぶ敬称なのです。敦子...