歴史・自然(78)

歴史・自然(78)

緯度経度地図による韓国岳と富士山

【㉔11/17】韓国岳の緯度経度と標高1 はじめに これまで私は,鹿児島県の最高峰は屋久島の宮之浦岳(1,936m)で,本土の最高標高は鹿児島と宮崎両県の県境にある韓国岳(1,700m)と学校で教わってきました。そして,教員になってからも子...
歴史・自然(78)

霧島山系の県境と分水嶺

富士山の県境未画定地域について・ 日本のシンボル富士山 富士山の頂上付近に県境が未画定の部分があることは広く知られています。県境を画定するには,登記が必要であり,両県が立ち会いのもと確認し合い,書類に署名・押印する手続きが必要とされています...
歴史・自然(78)

白鳥山登山と白鳥神社

 霧島火山群の中心にあたるえびの高原は,韓国岳や白鳥山の裾野に広がる美しい高原です。先日,白鳥山に登りました。この山は私が最も多く訪れている山で,登山口の駐車場がすでに標高1200メートル近くあり,韓国岳も500メートルほどで登れるなど登山...
歴史・自然(78)

与謝野晶子が詠んだ五老嶺

 鹿児島の旅で与謝野晶子が詠んだ「五老嶺」とは姶良市の国道10号線や別府川沿いから見える山並みのことです。この地を訪れた誰しも南端の採石場を一度は見たことがあると思います。今回,鉄幹の父が勤めていた性応寺を訪れると共に,この五老嶽の五つの頂...
歴史・自然(78)

与謝野鉄幹と鹿児島

与謝野鉄幹の父が僧侶として鹿児島にやってきた時代 昭和4年,与謝野晶子夫妻は旅の目的の一つとして,加治木の性応寺を訪れました。当時56歳だった鉄幹にとって,これは実に47年ぶりの訪問でした。その6年後,昭和10年に鉄幹は62歳で亡くなります...
歴史・自然(78)

県内に多い与謝野晶子夫妻の歌碑

 前回のブログ「北原白秋(この道)」では,「五足の靴」のメンバーが北原白秋の生家に宿泊し,銘酒「潮」を酌み交わしながら歌集について語り合ったことをご紹介しました。今回はその集まりの主催者である与謝野鉄幹とその妻・与謝野晶子について投稿します...
歴史・自然(78)

八幡宮と和気清麻呂

「成せば成る大願成就の日本一の大鈴」で知られる出水市の箱崎八幡神社は,古くから殖産興業の祖神として崇敬されています。また,学問や芸術,家内安全,交通安全など,多岐にご利益があるようです。箱崎八幡神社の由緒 神社の由緒について,神社案内板によ...
歴史・自然(78)

ねじめ正一のルーツ禰寝一族(その3)

禰寝氏初代~4代までの歴代当主の墓(佐多郡地区) 薩陽武鑑によると,禰寝家の初代である清重は,平高清の長男とされています。高清は,平氏の勢力拡大と興隆の基礎を築いた平正盛(清盛の祖父)から数えて6代目にあたるため,『六代』と呼ばれていました...
大隅半島の歴史(8)

ねじめ正一のルーツ禰寝一族(その2)

佐多麓(伊座敷)と郡地区 江戸時代の佐多郷は,伊座敷村・馬籠村・郡村・辺塚村からなり,その中心は地頭仮屋が設置された伊座敷村でした。しかし,禰寝氏の初代から4代までの墓があること,郡という地名が残っていることなどから,鎌倉時代初期までは郡が...
大隅半島の歴史(8)

ねじめ正一のルーツ禰寝一族(その1)

 平安末期の大隅半島南側には,島津荘の禰寝院北俣(大姶良)と,大隅正八幡宮領の禰寝院南俣(佐多・田代)という場所がありました。現在の錦江町(大根占)と南大隅町(根占)にあたります。この地が,ねじめ正一のルーツである禰寝一族の由来の地なのです...