歴史・自然

歴史・自然

西南戦争政府軍の首なし塚【R5】10月7号

・ 8・6水害の際、私は小野公園近くの小野石の石切り場跡の下に住んでいました。豪雨が降ると、幸加木川がゴーゴーと轟き、まるで地鳴りのようで緊張した記憶があります。しかし、この地域は地盤が堅固で、8・6水害でもほとんど被害がありませんでした。...
想い出

ぼっけもん中馬大蔵重方の墓【R5】10月6号

(1) 中馬大蔵について・ 中馬大蔵は市来に生まれた郷士でしたが,出水の野間の関所(米ノ津港の東側)から笠山(阿久根市と出水市の境の山)までの海岸の取締役となりました。朝鮮の役・関ケ原合戦などで義弘公の危機を幾度も助け,義弘公からの信頼の厚...
歴史・自然

城西公園の薬師堂【R5】10月5号

・ 鹿児島高校横の城西公園に薬師堂がありました。その小堂の由来板に「薬師町前原宅のざくろの木の下から掘り出された薬師様を祭ってある」と記述があります。お堂の横に浮き彫りで彫られた六地蔵塔があります。島津斉彬の夭折した哲丸の死を悼んで供養のた...
歴史・自然

諸正岳の由来【R5】10月3号

(1) 矢筈岳「母ちゃん山」と諸正岳「父ちゃん山」,中の山が「子ども山」 近年,鹿児島市からも近く,初心者でも登り安い登山ファンが多い里山です。隣の矢筈岳は円錐状(飯を盛った様なおわん型の山~母ちゃん山)のきれいな山で、諸正岳はなだらかな丘...
歴史・自然

焼酎と泡盛【R5】10月2号

(1) 焼酎に関する落書きの内容「大きな仕事が終わったのに,ここの主人はドケチで一回も焼酎を振る舞ってくれなかった。職人には棟上げが済んだら飲ませる習いだから,棟梁のおれが出すはめになった。迷惑な話じゃど。」と言ったようなことでしょうか。・...
歴史・自然

日置市の稲荷原遺跡(飯牟礼)【R5】9月9号

 平成8年,恋之原の稲荷神社の近くの稲荷原遺跡から縄文時代早期の赤色顔料で色づけされた土器3点が見つかりました。調査では,5基の土坑(掘られた穴の跡)や縄文時代早期(約9千年~1万年前)の土器片や石器,縄文時代晩期(約3千年前)の土器などが...
教育

鹿児島にもあった‼磁場逆転(方位磁針が南北逆転する)【R5】8月10号

★郡山町誌の「地形と地質」・昭和4年に京都大学の松山基範博士が兵庫県の玄武洞の岩石の残留磁化を測定し、地球磁場の反転説を世界で初めて唱えたことが,ブラタモリで紹介されていました。同じく昭和58年発行の郡山町誌に花野火砕流による地磁気逆転につ...
歴史・自然

花尾橋から眺め【R5】8月9号

伊敷原良の化粧の水 田植えが近づくと、おはら節の一節「雨のふらんのに草牟田川(甲突川)濁る、伊敷原良の化粧の水」という一節を思い出します。花尾橋下からの眺めも同じように川田川の水が白く濁ります。郡山町は中世に満家院と呼ばれていました。花尾校...
歴史・自然

神代三山陵の考証【R5】7月16号

 「妙円寺詣りなのになぜ隣の徳重神社に参拝するの?」と,学校に勤めていたときに子どもに聞かれたことがあります。県外ではあまり見かけませんが,鹿児島県内の寺院を訪れると,顔や腕のない壊れた仏像をよく見かけます。これは,いわゆる明治期の廃仏毀釈...
歴史・自然

おはら節の伊敷原良の化粧水とは何~「遊郭説」か「田植え歌か」【R5】7月13号

雨の降らんのに 草牟田川濁る 伊敷原良の オハラハー 化粧の水 全国的に有名な「おはら節」の由来は,都城の安久(やっさ)節が起源だと言われます。なるほど歌詞にオハラがつき,曲の雰囲気もノリも似ていますね。 琉球侵攻に参加した都城の安久武士に...