歴史・自然(78)

歴史・自然(78)

諸正岳の由来【R5】10月3号

(1) 矢筈岳「母ちゃん山」と諸正岳「父ちゃん山」,中の山が「子ども山」 近年,鹿児島市からも近く,初心者でも登り安い登山ファンが多い里山です。隣の矢筈岳は円錐状(飯を盛った様なおわん型の山~母ちゃん山)のきれいな山で、諸正岳はなだらかな丘...
歴史・自然(78)

焼酎と泡盛【R5】10月2号

(1) 焼酎に関する落書きの内容「大きな仕事が終わったのに,ここの主人はドケチで一回も焼酎を振る舞ってくれなかった。職人には棟上げが済んだら飲ませる習いだから,棟梁のおれが出すはめになった。迷惑な話じゃど。」と言ったようなことでしょうか。・...
歴史・自然(78)

日置市の稲荷原遺跡(飯牟礼)【R5】9月9号

 平成8年,恋之原の稲荷神社の近くの稲荷原遺跡から縄文時代早期の赤色顔料で色づけされた土器3点が見つかりました。調査では,5基の土坑(掘られた穴の跡)や縄文時代早期(約9千年~1万年前)の土器片や石器,縄文時代晩期(約3千年前)の土器などが...
教育(15)

鹿児島にもあった‼磁場逆転(方位磁針が南北逆転する)【R5】8月10号

★郡山町誌の「地形と地質」・昭和4年に京都大学の松山基範博士が兵庫県の玄武洞の岩石の残留磁化を測定し、地球磁場の反転説を世界で初めて唱えたことが,ブラタモリで紹介されていました。同じく昭和58年発行の郡山町誌に花野火砕流による地磁気逆転につ...
歴史・自然(78)

花尾橋から眺め【R5】8月9号

伊敷原良の化粧の水 田植えが近づくと、おはら節の一節「雨のふらんのに草牟田川(甲突川)濁る、伊敷原良の化粧の水」という一節を思い出します。花尾橋下からの眺めも同じように川田川の水が白く濁ります。郡山町は中世に満家院と呼ばれていました。花尾校...
歴史・自然(78)

神代三山陵の考証【R5】7月16号

 「妙円寺詣りなのになぜ隣の徳重神社に参拝するの?」と,学校に勤めていたときに子どもに聞かれたことがあります。県外ではあまり見かけませんが,鹿児島県内の寺院を訪れると,顔や腕のない壊れた仏像をよく見かけます。これは,いわゆる明治期の廃仏毀釈...
歴史・自然(78)

おはら節の伊敷原良の化粧水とは何~「遊郭説」か「田植え歌か」【R5】7月13号

雨の降らんのに 草牟田川濁る 伊敷原良の オハラハー 化粧の水 全国的に有名な「おはら節」の由来は,都城の安久(やっさ)節が起源だと言われます。なるほど歌詞にオハラがつき,曲の雰囲気もノリも似ていますね。 琉球侵攻に参加した都城の安久武士に...
歴史・自然(78)

石井手用水と長井田川用水(1)【R5】7月12号

1  伊敷地区の用水路造営 藩は,新田開発と甲突川の治水のため,1806年(文化3)右岸に石井手用水を1834年左岸に長井田川用水を造営しました。甲突川左右両岸の新田開発と治水が完了すると,1840年,肥後の石工・岩永三五郎,薩摩に招かれ石...
歴史・自然(78)

原良の名所「花岡屋敷・日枝神社」【R5】7月10号

花岡屋敷(別荘) 鹿屋の花岡島津家の別荘です。花岡島津家は,二十代綱貴の次男久儔をルーツとしている。1724年(享保9),大姶良郷木谷村と野里村の一部(鹿屋市西部の古江バイパス沿い)を与えられ,花岡と改名した。花岡島津は,初代久儔から7代久...
想い出(16)

武岡の高射砲台下の防空壕【R5】7月4号

秘密基地 今では住宅街になっているが,昭和40年代まで,長島美術館下の常盤トンネルから武岡トンネルまで続く山手側斜面(現在は住宅地)は,墓地「笑岳寺墓地(武岡墓地に移設)」が広がっていた。当時は子どもたちの秘密基地がたくさんあって遊び場にな...