神社仏閣(祭神・由緒)(本尊・宗派)

地域のお寺や神社の歴史(創建)や由緒,祭神,宗派,言い伝えなどを調べ,地域の中の神社の役割について考察していく。

神社仏閣(祭神・由緒)(本尊・宗派)

腹(原)五社神社について

 桜島の黒神(埋没鳥居の神社)と新島,そして吉野の上之原集落に桜島大噴火にまつわる「原五社神社」という聞き慣れない神社があります。まずこの神社名の「腹」と「原」の二つの表記がされていることに疑問が残りますが,桜島山腹と吉野上之原からの神社名...
神社仏閣(祭神・由緒)(本尊・宗派)

県内の妙見神社・天之御中主神社について【R5】9月2号

 県内に「妙見神社」や「天之御中主神社」と名乗る神社が,鹿児島や国分,枕崎などに十数カ所見受けられます。今回いくつか紹介します。 まず,江戸時代に漁村の人たちにとって,妙見信仰は「夜空に輝き動かない星・北極星に対する信仰」として大切にされて...
神社仏閣(祭神・由緒)(本尊・宗派)

伊敷地区の神社(1)【R5】7月7号

・ 伊敷町は島津氏に直属し,鹿児島近在二十カ村の一部で,伊敷町や犬迫町,小野町,小山田町,皆与志町などが含まれていた広い地域であった。千年団地や伊敷団地などもかつて島津氏の山で,由緒ある神社がいくつかあるので紹介したい。伊邇色神社(いにしき...
歴史・自然

六月灯の起源となった重宝山上山寺と観音像(3)【R5】7月3号

・ 藩政時代,西田村新照院の辺り一帯には、上山寺、新昌院、大徳寺、柿本寺というお寺が集まっていました。鹿児島市史によると「新照院町の由来は、この新昌院観音寺の名称である」と記されてあります。慶長6年(1601)に,初代藩主島津家久が鶴丸城を...
歴史・自然

六月灯の起源となった重宝山上山寺と観音像(2)【R5】7月2号

・ 今の城山はもともと「上山うえやま」と言っていました。鹿児島市の一部を治めていた上山氏のお城があった所です。鎌倉期末に城山に下着した松尾・小原氏が,この地の名を取り上山氏 うえやましと名乗ったことが始まりです。南北朝時代に島津貞久に追われ...
歴史・自然

六月灯の起源となった重宝山上山寺と観音像(1)【R5】7月1号

・ 7月に入ると県内の神社で「六月灯」が始まります。全国的な行事ではありませんが,鹿児島と宮崎県の一部の神社で行われている夏の風物詩です。この「六月灯」の始まりは,江戸初期,島津光久公が重宝山上山寺と新昌院観音堂を再建した折,旧暦6月18日...
歴史・自然

薩摩埋蔵金神社【R5】6月2号

・ 中学生の頃,先輩から聞いた話を思い出します。ここは,「明治政府が薩摩藩の埋蔵金を探しており,再起をかけた家臣が祠の裏の穴に隠したので,掘れば必ず出てくる」と,実しやかに話していました。また,山の向こう側には太平洋戦争時の弾薬庫があったと...