城山遊歩道の動物

昼間でも活動する鳥獣

 普段は昼間でも樹木に覆われた遊歩道は薄暗いのですが,夏場はほんの少し直射日光が当たりますが,木漏れ日の中で快適にウォーキングを楽しめます。昼過ぎの数時間だけは,真上から差し込む直鎖日光で地面が明るく照らされます。以前は甲突川河畔のコースを歩いていましたが,5月の連休明けになると直射日光がかなりきつくなり,昼過ぎのウォーキングは難しくなります。そんなこともあって,ここ数年はもっぱら城山遊歩道を歩いています。

・上を向くと折れ落ちそうな太い枝が気になります。

 この時期に城山遊歩道を歩いていると,天文館から直線で数百メートルしか離れていないとは思えないほど,野生の猫やアナグマに出会います。しかも,人慣れしているのか,誰かに餌付けされているのか,アナグマですらかなり近くまで寄っても余り逃げようとしません。

 また,出会う猫たちもかなりふっくらしていて,餌になる小動物が豊富なのか,それとも誰かが餌を与えているのか,つい気になってしまいます。数年前まで餌付けをしていた高齢の女性がいましたが…。

・排水溝を巣にしていたようです。

害獣被害

 地方で公民館主事をしていた頃は,「害獣被害」について農家の方々の悩みをよく耳にしていました。イノシシやシカ,アナグマ,ハクビシンなどによる農作物への被害です。田畑の広さにもよりますが,電気柵の設置費用も,収益との兼ね合いを考えると決して小さな出費ではありません。

 公民館が所有している田畑の電気柵については,役所に補助金申請をしたこともあります。その時に,農業には意外とさまざまな補助金制度があることを知って驚きました。

ゴミステーションのカラス被害

 自宅の町内会のゴミステーションは,以前はネットをかぶせるだけの簡単なものでした。そのためカラス被害がひどく,散らかったゴミを片づける清掃当番の負担もかなり大きかったのです。数年前に金属製のボックス型へ変えてからはカラス被害がぴたりとなくなり,「これでずいぶん楽になった」と町内会でも喜ばれていました。

 ところが,しばらくすると,生ごみの日になるたびにゴミステーションの中がぐちゃぐちゃに荒らされるようになったのです。カラスが扉を開けて中に入るとは考えにくく,「近くを通る町内会以外の人の仕業ではないか」とか,「夜遅くにゴミを出す人ではないか」など,まるで犯人探しのような雰囲気になり,さまざまな噂まで立つようになりました。

 妻も朝,ゴミ出しに行くたびに散らかった中を片づけることが増え,帰宅すると「なんであんな意味のないことをするんだろう」と不満をこぼすようになりました。町内会の立ち話でも,その話題が出ることが多くなっていました。

アナグマ

 それからしばらくして,意外な犯人が見つかりました。なんと,ゴミステーションの中にアナグマが入り込んでいたのです。おそらく,夜にゴミを捨てた人が扉を閉め忘れていたのでしょう。その隙に入り込んだアナグマが,生ゴミを荒らしていたようでした。

・生ごみを荒らしていたアナグマ

 そして朝方,それに気づいた方が,とっさに扉を閉めて中に閉じ込めたそうです。妻が朝ゴミを出しに行って開けたときには,アナグマはその中でじっとしていたと言っていました。

 直ぐに,町内会の班長さんが市役所に連絡を入れ,駆除されたようでした。少しかわいそうな気もしますが,もともとこの地域では野生動物が出没すること自体あまりなかったので,市街地まで下りてくるということは,山間部で餌が少なくなっているからなのかもしれません。

クマ被害で思うこと

 一方で,全国ではクマ被害のニュースが相次いでいます。九州にはクマが生息していないため被害はありませんが,東北や北海道に住む方々,特に小さな子どもがいる家庭にとっては深刻な問題だと思います。現実に人命が脅かされている状況を考えると,単純に「動物愛護」とだけ言ってはいられないのだと思います。

 昨年,自衛隊によるクマ被害対策の支援活動について,政府は予定通り終了すると発表しました。その際,「自衛隊の本来任務は国防であり,漫然と活動期間を延長しない。現時点で追加派遣は考えていない」という方針も示されていました。

 ただ,私は自然災害から住民を守る活動の延長として,一定期間は継続的な支援があってもよいのではないかと思っています。教員として勤務していた頃を振り返っても,もし校区内にクマが出没した場合,まず第一に考えるのは「子どもたちの命」をどう守るかということです。警察や猟友会の方々だけでは,どうしても対応に限界があるように感じます。そう考えると,やはり組織力や機動力を持つ自衛隊の支援が必要になる場面もあるのではないかと思うのです。

 動物の生態系が崩れてきているのでしょうか。山間部をドライブしていると,最近はシカやイノシシを見かけることが増えました。以前は日中に姿を見ることはほとんどなく,山の奥に隠れているような印象だったのですが,最近は明らかに動物たちの行動範囲生息環境が変わってきているように感じます。

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